ウクレレを弾こう
ウクレレと言っても高いのから安いのまでいろいろ
なかには¥3,900とか、いやそれより安いのもある。
普通は2万円以上のマトモなやつを買うのが無難だが、
ちょっと買って、ちょっと弾いて、すぐ飽きるかもしれないのに
そんで安いので良いや、って買ったら「なんか妙に調子はずれ」
ガクッ、音色とかの前に音程がちゃんとしてなきゃ・・・楽器じゃあない

でもね、安いのでもココに注意すれば大丈夫。

買う時

だいたい、安いのは解放弦の音から1フレット目(ドからド#の関係)を押さえて弾いたら、かなりうわずって聞こえる事が多い。
ほとんどはナットの高さが高い(調整してない)から。
だけど、その調整(後述)をしてもそれだけでは済まない調子はずれの原因もまだあるのだ。
それは、左図のAとBの寸法。12フレット目はちょうど1オクターブの音になるはずだが、後述の調整をしても「高い音に行くほど徐々にうわずって来る」という現象が出たりする。
その原因は、「A」と「B」の寸法関係が良くないからだ。
原理的にはB=A/2になるはずだが、実際は12フレットを押さえる事で弦の張力が増し、この要因でも音は少し高くなる。それを見越してBの方をAの半分より少し長くしておかなければならない。
B=(A/2)+Δb
このΔbの値は使う弦やブリッジの高さで変わってくるが、
だいたい
1.5〜2mmといったところか。
安いものではΔbが負:つまりBがAの半分よりも短いものまである。(これも直しようはあるが、なるべくなら上記を満足する方が良い)
だから
安いウクレレを買いに行く時は巻き尺を持っていこう
どうせナットが未調整だから、弾いてみてもわからない。)


チューニング その1

下の図を見て欲しい。開放弦の時の第1フレットと弦の間隔を「A」とし第一フレットを指で押さえた時の、第2フレットと弦の間隔を「B」とする。
ほとんどの安物ウクレレは、開放弦を「ド」とすると「ド#」がかなりうわずって聞こえる。これはナットが高く「A」が必要以上に高いからだ。「ド#」から「レ」に移るときはわりと音程が合っているから、「B」の高さは正解なんだな。
従ってナットを削り込んで「A」を「B」並にすればよろしい。


ナットを調整:削り込んで低くする。これには本来ヤスリが欲しいがサンドペーパーを2つ折りにして使っても良い。問題は削り込む分量と角度。が重要だ。削り方のコツはもっと下。
チューニング その2(ナット高さ調整)
まず、紙を1cm×3cmくらいの短冊に切ったものを10枚くらい用意する。新聞の広告みたいなツルツルした紙が最適。
これを、上の図の「B」の隙間に何枚か差し込む。ちょうどフレットと弦に挟まれた紙を少々動かして手も若干抵抗がある位の枚数を見つける。
その枚数の紙を今度は「A」の隙間に差し込むと、普通はスカスカ。これを「B」と同じ位の抵抗感がでるまでナットを削る。
削りすぎないように、氣をつけてね。
断面が三角形の「三角ヤスリ」がやっぱり一番
    チューニング その3(ブリッジ位置調整)
ここまでチュー二ングが進むと、第1〜3フレットを使う演奏ではまったく問題がない位に音程が合ってくるが、時に第5,7といった高い音を出すフレットで徐々に音程が狂ってくる事がしばしば、これは最初のも述べたがブリッジの位置が最適でないからだ。本来ならここをはがしてまた貼り直すという事をやりたい所だが、これはかなり困難。